原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」を巡り、内閣府原子力委員会の小委員会が処理方法ごとに公表したコスト試算について、鈴木達治郎座長は24日、試算をやり直す方針を明らかにした。使用済み核燃料をすべて地中に埋める「全量直接処分」のコストに、青森県六ケ所村の再処理工場の廃止費用など約5兆円を加算したことについて委員から異論が出ていた。 小委が19日に示した試算は、使用済み核燃料を▽全量再処理▽全量直接処分▽両者の併存−−を想定して事業費を計算した。発電量全体に占める原発の比率が(1)30年に35%(2)同20%(3)20年に0%−−となる3ケースで比較した結果、原発の存続を前提とした(1)と(2)で、「全量直接処分」のコストが「全量再処理」のコストをそれぞれ2兆円程度上回った。脱原発シナリオの(3)でも、全量直接処分は6兆7000億〜7兆1000億円が必要とされた。この場合、原発
新潟県佐渡市で放鳥トキの3羽のふ化が確認され、約40日後の巣立ちまでには課題が待ち受けている。特にテンやカラス、イタチなどの天敵は厄介だ。無事に巣立てば、自然界では1974年以来38年ぶりとなる。 【写真で見る】親鳥と共に姿が確認されたトキのひな 新潟大の永田尚志(ひさし)准教授(保全生態学)は危険なのはテンだという。50年代後半からノウサギ駆除の目的で島に持ち込まれて増殖した。2010年3月には飼育中のトキの順化ケージに侵入、9羽が殺された。テンは木登りが上手で、親鳥はひなを置いて逃げるしかない。 木に「テン返し」と言われる板を巻き付ける防護策があるが、テンは木々を飛び移るため、営巣木一帯のすべての樹木に設置しなければ効果がない。しかし、人間が繁殖期のトキの営巣木に近づくと親鳥が巣を放棄するリスクがあり、環境省の長田啓首席自然保護官は「単独の営巣木など、よほど特殊なケースでないと設
トキが抱卵していた巣に座り込むトビ(中央右上)と巣から追い出され近くの枝に止まるトキの雄(中央左下)=新潟県佐渡市で2012年4月20日(環境省提供) 環境省は24日、新潟県佐渡市で抱卵中の放鳥トキのうち1組のペアが抱卵を中止したと発表した。ペアは3歳雄と2歳雌で、20、21日にはトキを巣から追い出したトビが一時的に抱卵している。24日、巣の下から卵の殻2個分を回収した。 【写真で見る】親鳥と共に姿が確認されたトキのひな 一方、5日に抱卵を中止した別の3歳雄と2歳雌のペアが24日、再び営巣・抱卵していた。22か23日に産卵したとみられ、抱卵が確認されているペアは引き続き10組となる。 同省によると、トビによる抱卵は卵に悪影響はないが、トビが去った後、トキが巣に戻らず、21日は6時間近く巣が空になった。卵は3時間抱卵されないと成長が止まるという。その後抱卵を再開したが、24日午前5時ご
中国のインターネットに流れている西洋人女性と並ぶ薄瓜瓜氏(中央)の写真=北京で2012年4月22日、工藤哲撮影 【北京・工藤哲】中国の薄熙来(はく・きらい)前重慶市共産党委書記(62)が失脚したことを受け、息子の瓜瓜(かか)氏(24)の近況が注目されている。海外に留学している瓜瓜氏の派手な生活ぶりは規制が厳しい中国のインターネット上でも閲覧でき、失脚後も同情論が根強い薄氏や家族のイメージ低下を当局が容認しているとの見方もある。だが、庶民とかけ離れた党幹部や家族の実態が明らかになることで、党に対する不満や不信感が広がる可能性もありそうだ。 【事の発端は】中国:重慶市トップ責任認める…米総領事館駆け込み事件 欧米メディアなどによると、瓜瓜氏は11歳の時に両親の勧めで英国に留学し、名門校のハロー校に入学。この入学は、薄氏一家と親しく昨年11月に重慶市内で死亡した英国人ビジネスマン、ニール・ヘ
醍醐寺(伏見区)の上醍醐・薬師堂(国宝)の本尊として新造された薬師三尊像の開眼法要(かいげんほうよう)が23日、同薬師堂であり、仲田順和(なかだじゅんな)・総本山醍醐寺座主(ざす)を導師に、一山の僧侶ら約30人が出仕し厳かに法要が営まれた。 薬師堂には国宝の仏像・薬師三尊像が安置されていたが、防災や文化財保護などの観点から、2000年11月、同寺の霊宝館へ移された。その後薬師堂には本尊がまつられていなかった。 このほど新造・安置されたのは中尊・薬師如来坐像(像高180センチ)、左脇侍・日光菩薩立像(同122センチ)、右脇侍・月光菩薩立像(同)の三体からなる薬師三尊像。木造、漆箔(しっぱく)の古色仕上げで、いずれもヒノキ材の一木(いちぼく)造り。現在霊宝館に安置されている国宝の薬師三尊像を模して造られ、整った衣文(えもん)など、10世紀初頭の仏像の特徴をよく表しているという。 開眼法要
亀岡の車暴走:「いきなり車、ぶつかった」 骨折の女児、祖父見て安堵 /京都 毎日新聞 4月24日(火)13時59分配信 23日朝、亀岡市篠町の府道で集団登校中の児童の列に軽乗用車が突っ込んだ事故。静かな住宅街は突然悲惨な現場に様変わりし、近所の住民らは大きな悲しみに包まれた。 事故の発生は午前7時55分ごろ。市立安詳小の集団登校の児童らの列から悲鳴が上がった。 事故で死亡した松村幸姫(ゆきひ)さん(26)方の近くに住む30代の会社員女性は「仲の良い家族で、自宅の前でバーベキューをしている姿を見かけた。夫婦とも子煩悩で、新しい赤ちゃんが生まれることを楽しみにしていただろうに……」と沈痛な表情だった。 けがをした同小5年の寺口結菜(ゆいな)さん(10)、同3年、歩璃(あゆり)さん(8)姉妹の祖父、坂下幹雄さん(68)=京都市左京区=は結菜さんが当初搬送された洛西シミズ病院(西京区)に駆け
宗廣コレクション展:型絵染の斬新な意匠や鮮やかな色彩 芹沢〓介の代表作紹介−−京都文化博物館 /京都 毎日新聞 4月24日(火)13時59分配信 日本の伝統的な型染を基に、風物や文字を文様化し、独自の染めの世界を作り上げた芹沢〓介(1895〜1984)の代表作を紹介する「宗廣コレクション 芹沢〓介展」が、京都市中京区の京都文化博物館で開かれている。6月3日まで。 芹沢は静岡市の呉服商の次男として生まれた。本格的に型染に携わるのは1930年から。民芸運動の推進者、柳宗悦の論文に感銘を受け、沖縄の紅型に衝撃を受けた芹沢は型染に取り組み始める。伝統的な型染の枠にとどまらない斬新な意匠や鮮やかな色彩を駆使した作風は高く評価され、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)認定の際に、「型絵染」という新分野が考案される。 今回展示されている159点は、芹沢と交流のあった岐阜県・郡上紬の制作者、宗廣(むね
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く