裁判員制度開始3周年の5月を前に、裁判員経験者6人と裁判官、検察官、弁護士の法曹3者による2回目の意見交換会が、前橋地裁であった。経験者からは「評議の時間が足りなかった」「被告や証人の証言を裏付ける別の証人がいれば良かった」など、改善への意見が上がった。 強盗傷害事件を担当した男性は、被告と仲間の証言が食い違っていた点について「2人の言い分を証明する人がほしかった」と発言。また、証拠調べで犯行に使用された拳銃を手にとった女性は「犯罪に使われたものを手にしたくなかった」と話し、強姦致傷事件を担当した男性も、犯行再現の写真について「あそこまで証拠として出すべきなのか」と疑問を投げかけた。一方、「現実を直視しなくてはいけない」といった声も上がった。 また、評議や審理の時間は「短かった」という意見が相次いだ。強制わいせつ致傷事件を担当した男性は判決の言い渡しについて「見切り発車的な面もなきにし