橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事は24日午前、首相官邸で藤村官房長官と約25分間会談し、原子力発電所の安全性に関して府と市がまとめた「8提案」を申し入れた。 橋下氏らは、政府が安全性を確認した関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対しており、8提案に対する政府側の対応を見極める狙いがある。 8提案は、〈1〉独立性の高い規制機関の設立〈2〉新たな安全基準の作り直し〈3〉原発から100キロ程度の範囲内にある都道府県と電力事業者が協定を締結できる仕組みの構築――などを求めている。ただ、8提案は政府にとって実現困難な項目が多い。 藤村氏は会談で、「真摯(しんし)に受け止めるが、ただちにできるわけではない」と答えた。藤村氏は会談に先立つ記者会見で、「関電管内ではこの夏、(過去に比べて)一番厳しい電力需給予測が出ている。(橋下氏らが)提案を持ってくるということなのでお聞きする