北朝鮮が、最近1年間で2トン以上の金を中国などに輸出し、1億ドル(約78億円)の現金を確保していたことが24日までに分かった。故・金日成(キム・イルソン)主席、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記時代の北朝鮮は、いくら経済状況が厳しくても、金氏王朝の「頼みの綱」である金はギリギリまで握っていた。北朝鮮による大規模な金輸出が分かったのは、今回が初めてだ。 北朝鮮の事情に詳しい中国の消息筋は24日「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の統治資金を管理している労働党39号室や人民武力部が、最近の金の輸出を主導している。金第1書記が権力を受け継いだ昨年12月以降生産された金だけでなく、主要機関が備蓄していた金や、住民たちから買い集めた金まで販売している」と語った。 北朝鮮は、2010年の哨戒艦「天安」爆沈事件以降、韓国との経済協力が急激に減ったことで、ドルの確保が難しくなった。さらに、今年4月の