【新華社シンガポール10月16日=陳済朋】 シンガポールの議会は15日、個人情報保護法案を承認した。個人のメールアドレスに迷惑メールを送信することを禁止し、これに違反した団体や個人には最高で100万シンガポールドル(約6500万円)の罰金を科す。 法案は、シンガポール情報通信・芸術省を通じて発表された。ヤーコブ・イブラヒム情報通信・芸術相は、「地域情報処理の中枢としてのシンガポールの競争力を増強し、個人情報の乱用問題を緩和することが目的だ」と説明した。 シンガポール政府は同法案の成立に向け、個人情報保護部門を設立する予定。政府が指定するリストに登録すれば、企業や個人による迷惑メールや電話の受信を拒否できる。販売を目的とする勧誘電話やファクス、ショートメッセージ、マルチメディアメールなどが規制の対象となるが、携帯アプリを通じたショートメッセージは対象外となる。 新設の個人情報保護部門は