【北京=栗原守】中国政府が今年から、マンガンなどのレアメタル(希少金属)を含む9種類の原材料について、関税を撤廃したことが分かった。 中国メディアが報じた。中国による9種類の原材料の輸出規制は、米国、欧州連合(EU)が不当な規制として世界貿易機関(WTO)に訴え、12年1月に中国側の協定違反との判断が確定していた。関税撤廃は、中国がWTO判断に対応した措置とみられる。これまで中国はこれらの原材料に対して、最高で40%程度の輸出関税をかけていた。 日米欧は12年3月、レアアース(希土類)についても、中国の輸出規制はWTO協定違反として提訴している。