2012年10月、長崎県対馬市の神社や寺から仏像2体が盗まれ韓国に持ち込まれていた問題で、同国の市民団体らが、仏像は韓国で作られたものだとして自国への返還運動を繰り広げている。複数の韓国メディアが報じた。 被害に遭った仏像のうち、対馬市・観音寺の長崎県指定の有形文化財「観世音菩薩坐像」は、像内から韓国忠清南道・瑞山の浮石寺で作られたことが分かっている。浮石寺の信徒会は30日、仏像は不当な方法で日本に渡ったとの見方を示し、仏像を寺に戻すよう訴えた。 愛国国民運動大連合など保守系の10団体は1日、ソウル市内の日本文化院前で記者会見を開き、「日本は観世音菩薩坐像など仏像2体と略奪した文化財約6万6000点を直ちに返還しなければならない」などと主張した。 韓国与党セヌリ党のジョン・ビョングク議員も、日本への返還に反対した。1日に発表した声明では、「観世音菩薩坐像が(韓国から)流出した経路が分