【ワシントン時事】安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談を前に、フロマン大統領副補佐官(国際経済担当)らオバマ政権の高官は21日、電話で記者会見した。最大の焦点となる日本の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題に関し、フロマン氏は、新たに交渉参加を目指す国は「全品目を(関税撤廃の)交渉対象とし、結論は交渉に委ねると確約することが期待される」と述べ、米側の従来姿勢に変更がないことを強調した。 安倍首相は首脳会談で、TPP交渉に関し、コメなど一部品目の関税を残す「聖域」が認められる余地があるかどうかを確認したい意向。しかし、米側にコメなどの「聖域」扱いを事前に確約するような柔軟姿勢を期待するのは難しそうだ。 フロマン氏は、TPPが関税の原則撤廃などを含む「包括的で野心的な通商協定」を目指していると指摘。また、日米の事前協議の焦点である日本の自動車市場の非関税障壁について、「米業界の懸念を真