米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが予防のため乳房を切除したことで関心を集めている「遺伝性乳がん・卵巣がん」について、国内でも16施設が予防的な乳房切除を、21施設が卵巣・卵管切除をそれぞれ実施または計画していることが、読売新聞の調べでわかった。 将来、がんを発症するかもしれないという心理的負担を減らす予防策の一つとして、国内でも広がりつつある。 予防的切除は、「遺伝性乳がん・卵巣がん」の遺伝子変異がある人に対し、将来乳がんや卵巣がんを発症する確率を低くすることを目的に、本人の強い希望があった場合に検討される。 「遺伝性乳がん・卵巣がん」の遺伝子検査をしていることを公表している全国55施設にアンケートを送り、聞き取り取材も含め41施設から回答を得た(回答率75%)。 予防的乳房切除は、既に実施や計画を明らかにしている聖路加国際病院(東京都)、がん研有明病院(同)に加え、相良病院(鹿