甘利明経済財政担当相は19日、日本記者クラブで記者会見し、2014年4月に予定されている消費増税について「今から消費税率引き上げを延期するシナリオはない」と述べ、景気の下支えに全力を挙げる姿勢を示した。13年4〜6月期の国内総生産(GDP)成長率の結果を踏まえ「粛々と法律にのっとって引き上げができると思っている」と語った。 政府は今年10月に消費増税を予定通り実施するかどうかを決める。甘利経財相は「名目・実質(GDP)、物価等々を総合的に勘案し、景気が確実に好転しているかを判断する」と改めて強調した。景気に大きな落ち込みがなければ引き上げに踏み切ることをにじませた格好だ。