製薬会社ノバルティスファーマ(東京都港区)の座薬に針が刺さっているのが埼玉県内で見つかった問題で、同社は16日、千葉県内でも針が刺さった同じ座薬が見つかったと発表した。病院で診察を受けて処方された患者が15日、使用前に気付いて通報した。千葉県警が捜査しているが、厚生労働省は16日、同じ座薬を扱う際に注意するよう全国の医療機関や薬局に通知した。 ノ社によると、針が刺さっていたのは、医療用座薬の鎮痛・解熱・抗炎症薬「ボルタレンサポ50ミリグラム」。9日に埼玉県内の薬局で見つかった製品とは製造番号が異なり、処方した薬局や医療機関、薬を納入した卸業者も違っていた。このことから同社は製造工程で針が混入した可能性は極めて低いとして、製品の回収は行わないとしている。【桐野耕一】