日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉が加速する可能性が出てきた。欧州を訪問中の安倍晋三首相は、ドイツのメルケル首相に続き、1日は英国のキャメロン首相との首脳会談でもEPA交渉の早期妥結を目指す方針を確認。7日にはEUのバローゾ委員長とも会談しEPAの重要性を訴える見通しだ。日米協議が大詰めを迎える環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉と合わせ、各国・地域と貿易・投資障壁を解消し、成長戦略に弾みをつけようとする首相の意思が鮮明になっている。【松倉佑輔】 【表でわかりやすく】日欧EPA交渉のテーマ メルケル首相は4月30日、首脳会談後の記者会見の冒頭、「私たちのような輸出大国にも資するEPAが2015年にも締結できればいい」と発言。安倍首相も「日独で中小企業のマッチングを推進していく」と協力関係を深める考えを示した。 EPAをめぐる日本とEUの協議は、4月4日まで東京で開