【バンコク時事】タイ憲法裁判所は7日、インラック政権下で行われた高級官僚の更迭人事をめぐり、インラック首相が憲法に違反して不当に介入したと認定、首相は失職するとの判決を下した。また、この人事に関わった一部の閣僚も失職するとの判断を示した。 問題となったのは、2011年に国家安全保障会議(NSC)のタウィン事務局長を首相顧問に異動させた人事。インラック首相の親族を国家警察長官に起用するため、玉突きでタウィン氏がはじき出される形になったとされ、最高行政裁判所が今年3月、違法性を認める判決を下し、タウィン氏はNSC事務局長に復職していた。 タイ憲法は、首相が自分や他人の利益のために公務員人事に介入することを禁じている。
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