週刊ビックコミックスピリッツで連載中の漫画「美味しんぼ」(原作・雁屋哲)の描写が風評被害を生じさせているとして、福島県双葉町が発行元の小学館に抗議文を送り、送った抗議文を同町のHPに掲載し、そのことを報道各社がこれ見よがしに伝えている。 そもそもの始まりは4月28日発売の同誌で、事故を起こした福島県第一原発に取材に訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出したり、ひどい疲労感に襲われたりする場面が描かれたほか、原発の地元双葉町の前町長が実名で登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語るシーンを掲載したことだった。 同号発売直後から同誌編集部に「風評被害を助長する内容ではないか」といった批判が相次いだといい、インターネットを中心に賛否両論(といっても圧倒的に「否」が多い)の物議を醸した。その騒ぎから10日経ってようやくひと段落したと思ったところに「双葉町の抗議文」で再び