牛肉市場に変化の兆しが現れている。健康志向の高まりもあって、高級牛肉の象徴だった「霜降り」から、「赤身肉」へと人気がシフトしている。肉牛の飼養頭数で全国シェア35%を占める畜産王国・九州では、この変化をいち早くとらえ、「脱霜降り」に舵を切る畜産農家も出てきた。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をはじめ国際情勢や伝染病に翻弄される畜産業だが、市場の変化に敏感になることで、暗雲を打破しようとしている。(大森貴弘) 鹿児島市の中心から北に50キロの鹿児島県伊佐市。一面に緑が広がる山地で、放牧された牛が草をついばむ。1万3千頭もの肉用牛の繁殖から肥育、販売まで一貫して自社で手がけるカミチク(鹿児島市上福元町)の肥育牧場だ。餌には牧草のほか、近くの農家から仕入れた稲わらなどを与える。生まれてから2年もたつと、あっさりとした味わいの赤身肉として、自社運営のレストランや提携スーパーなどの店頭に並ぶと
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