和歌山県は本年度、地域活性化などの実践的研究や活動をしたい都市部の大学と、県内の過疎地域を引き合わせる制度を始める。大学のノウハウや学生の若い力で、地域課題を解消してもらうのが狙い。大学側にも学生の教育や研究などに生かしてもらう。都道府県が大学と市町村からニーズを聞いてマッチングさせる制度は全国初という。 事業名は「大学のふるさと」。県は市町村に地域課題を、大学を訪問して研究や活動の需要を調査し、大学と地域を引き合わせたり、3者で「交流計画」の策定をしたりする。合意すれば、県の立ち会いで、市町村と大学が連携協定を結ぶ。県は現地の受け入れ態勢や活動を継続的に支援する。 本年度の事業を前に、県が昨年度、市町村対象に地域課題を聞いたところ、12市町村から「地域産品ブランド化」「移住定住促進策」「観光産業の振興」などの課題が出た。関西の大学にニーズ調査した上で、検討したところ、大阪府の7大学が