【ニューヨーク時事】イエメンで6日未明、米軍特殊部隊がテロ組織から米国人人質の救出を試み、失敗した問題で、同じく捕らわれの身だった南アフリカ人の男性人質は身代金と引き換えに解放される寸前だったことが分かった。そのタイミングで救出作戦が行われ、米国人と共に処刑されたという。8日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。 南ア人人質は教師としてイエメン入りしていたピエール・コーキー氏(54)。昨年5月、妻と共に拉致された。南アに本部を置く人道支援組織の関係者が1年半におよぶ解放交渉を行い、妻は今年1月に身代金なしで解放。11月下旬には20万ドル(約2400万円)と引き換えにコーキー氏を解放することで話がついた。 だが、関係者らが車に身代金を積み、身柄を引き取りに南部のアデンを出発する寸前の6日朝、救出作戦が数時間前に強行され、コーキー氏が処刑されたことが分かった。テロ組織との約束で、米国やイ