21日に膵臓(すいぞう)がんのため死去した歌舞伎俳優の坂東三津五郎(本名・守田寿=もりた・ひさし)さんの本葬が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、一般ファンを含め5000人が詰めかけ、三津五郎さんに最後の別れを告げた。 喪主を務めた長男で歌舞伎俳優の坂東巳之助(みのすけ)さんは「正直に申しますと、まだまだたくさん教えてもらわなければならないこともございましたし、まだまだたくさん一緒に楽しい思いをしたかった」と語った。また、弔辞に立った尾上菊五郎さんは「あなたは本当に若手を可愛がって育ててくれた。君のまいた種が花咲き、実をつけて、これからの歌舞伎を背負って立ってくれると思うと非常に楽しみです」と語り掛け、「巳之助君もきっと立派な役者にしてみせます」と約束した。 さらに、菊五郎さんは「君はお城が好きで、自分の番組も持っていた。姫路城が好きで、彦根城が好きでしたけど……あなたは本当にホステス嬢、キ