コレステロール、中性脂肪、高血圧… 毎日を健康的に過ごすための情報は、ネット上や書籍などでも溢れかえっている。そして身の回りの人間に相談すれば、様々なアドバイスを得ることだって出来るだろう。だが、そこで得た膨大な情報の中からどの選択肢を選ぶのがベストなのか、そこに最大の関門が待ち受けている。 記事の詳細はこちら かつて医師は権威そのものであった。医師は判断を下し、患者はその決定に従う。仮に望ましくない結果を迎えても、たいがい患者の側は「運命だった」と受け入れざるをえなかったのだ。しかし時は変わり、医療は今まさにデモクラシーの時代を迎えている。患者は情報や選択権とともに、結果責任の一端も担うことになったのだ。 医学とはまさに不確実の科学である。答えが一つではないという特徴があるがゆえに医療の問題は、医学の力だけではなく、そこに付随する心理学、認知科学に左右される部分も大きい。情報の解釈・選