【シドニー時事】インターネット検索最大手の米グーグルは15日、人工衛星の代わりに気球を使って、地上から無線でインターネットに接続できるようにする実験を開始したことを明らかにした。実験はまだ初期段階だが、実用化されれば、携帯電話の電波圏外のへき地や、災害で通信網がまひした場合などで利用が期待できそうだ。 ニュージーランド南島で多数のヘリウム入りの気球を上空20キロメートルに揚げた。気球は太陽電池と通信機器を備えており、利用者からの無線通信を気球同士の中継などを経て、地上の基地局と結ぶ。第3世代携帯電話(3G)並みかそれ以上の速度でのネット接続が可能という。