[オーランド(米フロリダ州) 25日 ロイター] - 米フロリダ州で、生まれつき右手の大半が欠損している6歳の少年のため、3Dプリンターで義手が作られた。義手は、前腕部分と、手の機能をはたす部分から構成されている。 義手を作ったのは、昨年7月に立ち上げられたオンラインの科学者グループ(会員約1300人)。特に子供向けに、3Dプリンターを活用した人工装具の生産方法の変革を目指す。発起人のジョン・スカル氏は、過去1年間に少なくとも50の装具を復元したとしている。 同氏によると、今回義手を装着したアレックス・プリング君の場合、材料費は350ドル、製作期間は8週間だった。アレックス君は「物を開けたり、木登りしたりしたい」と語った。 アレックス君は、同グループが手がけた子供のなかで、装置を操作する手首や肘をもたない初のケースとして注目されるという。義手は、上腕二頭筋の収縮によって操作する。