川に転落してから約10分間。救命用に備え付けられたペットボトルが1人の命を救った。 16日午後0時28分、那覇市消防本部に「男性が川に落ちた」と那覇市前島の潮渡川近くを歩いていた60代の男性から通報があった。男性は電話口の消防隊員の指示に従い、川沿いに備え付けられている救命用のペットボトルを転落した男性に投げた。転落した男性はペットボトルをつかみ、川に浮いた状態で救助隊員の到着を待った。男性は救急車で市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。 川沿いに備え付けられたペットボトルは那覇市消防職員協議会が作った簡易救助器具。赤く塗られたペットボトル3本がまとめられ、緑のひもと結ばれている。川に転落したり溺れたりした場合に浮輪代わりに使用でき、市内28カ所に設置されている。市消防本部によると、ペットボトルでの人命救助は今回が初めて。同協議会の前城直也会長(37)は「ペットボトル1本でも人は浮