世の中に「カンタンビデオ編集」を謳うソフトは多い。ただこのカンタンというのがクセモノで、難しいことができないからカンタンと位置づけてしまうと、とたんにわけがわからないものになってしまう。つまり操作性の良さと、難しいことができないということは、必ずしもイコールではないのである。 現在主流となっているノンリニア編集ソフトのタイムライン方式というのは、フィルム編集のメタファである。またAトラックBトラック間でトランジションを入れ替えるというのは、ME型プロダクションスイッチャのメタファである。 すなわち過去ビデオ編集ソフトのGUIは、プロフェッショナルの作業環境をシミュレーションしたものであって、そもそもそれらを知らない人にとっては、とっつきやすいとかわかりやすいとか、そういう問題ではないんじゃないかという気がする。ノンリニアのビデオ編集ソフトが誕生して、十余年。できることの範囲や限界もわか