小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、同会の会計責任者で小沢代表の公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)が準大手ゼネコン「西松建設」(東京)に対し、小沢代表側の三つの政治団体への献金を分散するよう、献金額を個別に指示していたことが関係者の話でわかった。 東京地検特捜部は、小沢代表側の各団体が受ける金額を少なくし、西松側団体からの献金を目立たなくする狙いがあったとみて調べている。 特捜部は5日、岩手県内の大久保容疑者の自宅を捜索した。 小沢代表側の政治団体は、陸山会のほか、小沢代表が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」と小沢代表が最高顧問を務める「民主党岩手県総支部連合会」。西松建設が1990年代中盤以降、同社のOBを代表とした政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」をダミーに使うなどして小沢代表側に寄付した総額は約3億円で、2003~06年