歴史好きなら誰でも知っている「愛宕百韻」という言葉があります。 愛宕百韻とは本能寺の変の直前に、京都の愛宕山で行われた連歌のことです。明智光秀が参加し、発句を読んだことで知られています。その発句が本能寺の変を意図しているのではないかといわれているのです。 愛宕百韻 – Wikipedia 愛宕百韻で光秀が読んだ発句 まずその光秀が読んだといわれる発句を記載します。 「時は今天が下しる五月かな 光秀」 普通に解釈すれば「今は正しくこの世は五月そのものである」となり、なんの問題もない、のどかな句になります。連歌が開催されたのは5月24日(もしくは5月28日)なので、時期的にも不自然はありません。 この句を本能寺の変と絡めて解釈すると下記のようになります。 「土岐氏が今、天下を支配する。そんな五月になる」 明智氏は南北朝時代の美濃国の守護だった土岐頼貞の九男、土岐頼基の後裔だといわれています。