脳の深部に電極を埋め込んで特定のニューロンを刺激し、てんかんやパーキンソン病などを治療する脳深部刺激療法は数十年前から実証されているが、電気を使った治療法はほかのさまざまな病気にも応用可能であると専門家は考えている。(SCIENCE HISTORY IMAGES, ALAMY STOCK PHOTO) 電気刺激を利用して、うつ病や自己免疫疾患などの症状を治療する研究が進んでいる。手術で脳の奥深くに電極を埋め込み、特定のニューロン(神経細胞)を電気で刺激する脳深部刺激療法(DBS)が、てんかんやパーキンソン病に有効であるということは、数十年前から実証されてきた。最近では、同じ方法でほかにも治療できる可能性のある病気が増え、さらに体内からだけでなく体外からの電気刺激でも効果が得られるかもしれないと考える科学者たちもいる。 DBSで重度のうつ病などを治療しようという試みが注目を集めたのは2010
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