コマンドラインで利用できる「del(erase)」コマンドには、特定のパターンに合致する全ファイルを手軽かつ確実に削除できるなど、エクスプローラーにはない便利さがある。その一方で使い方を誤ると、残したかったファイルが削除されてしまう「事故」が生じやすいコマンドでもある。 例えば、「Microsoft Word」の古い文書ファイル形式である拡張子「.doc」のファイルを削除しようとして、「del *.doc」とすると、新しい形式である拡張子「.docx」のファイルも削除されてしまう(8.3形式のファイル名を生成している場合。詳細は、Tech TIPS「8.3形式の短いファイル名を生成しないようにする」参照のこと)。 そこで、まずはdelコマンドの基礎的な注意点から解説する。その後、ファイル名やパターンに一致した複数ファイル、サブフォルダ自体、フォルダ内の全ファイル、デフォルトではエラーが生じ