中国新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族らが再教育施設などに多数収容されている問題で、共産党幹部の発言記録など多数の内部資料が流出した。新疆を巡る問題に詳しい法政大の熊倉潤准教授(中国政治)に資料の内容を分析してもらった。 「射殺」発言 現場の戸惑い感じたか 今回流出した文書で、まず注目されるのは「新疆南部では過激な宗教思想の浸透が深刻なグループが200万人以上いる」といった趙克志・国務委員兼公安相の発言だ。再教育施設などに収容されたウイグル族らは数十万人とも百数十万人とも言われているが、中国当局が新疆ウイグル自治区にどれだけの数の危険人物がいると見ているかが分かる内容だ。こうした数字が表に出るのは恐らく初めてではないか。 新疆での収容政策に関して明らかになっている中国の文書は過去に流出したものも含め、政策が始まった2017年が中心だった。18年の陳全国・…
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