(ブルームバーグ): 8日に北米を横断する形で起きる皆既日食により、30ギガワット(GW)余りの太陽光エネルギーが失われる見通しだ。発電に最適な時間帯に太陽光が遮られるためで、原子炉およそ30基分の出力に相当するという。コンサルティング会社シュナイダー・キャピタル・グループが試算した。 今回の皆既日食では、メキシコ北部から米ニューイングランド地方、カナダ東部の州に至るまで、北米の広い範囲で短時間暗くなることが予想されている。しかし、電力価格はほとんど影響を受けないだろう、とシュナイダーのティム・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は指摘。電力会社には代替エネルギー源を増強する十分な時間があったとして、「日食については事前に情報が十分に出回っていたため、電力会社は準備を整えているはずだ」と述べた。