ネット上を中心に新造語が次々に登場する韓国。先日、取材先の20代女性から、「ママ」と「虫(チュン)」を組み合わせた「マムチュン」という単語を教わった。公共の場で周囲に迷惑をかける子連れの母親を非難する言葉として、ここ数年で定着したという。 韓国メディアでは、日本の「モンスターペアレント」などの単語と異なり、マムチュンが母親のみを攻撃する言葉として登場したことに着目する。女性は「年々、韓国社会が母親に冷たくなっていると感じる。私たちが出産をためらうのも当然ではないか」と話した。 韓国では近年、少子化が急速に進み、出生率は日本の約6割の水準まで落ち込んだ。住宅費や教育費の高騰、政府による育児支援政策の不備などさまざまな要因が指摘されている。 確かに、経済的な問題も影響は大きいだろう。ただ、現在進行形で子育てに悩んでいる自分の実感として、何より必要なのは「困ったときに周囲の人が手助けしてくれる」