保育士は、朝の園児のお迎えから日中の活動、昼食時の食事サポートなど、多くの仕事を抱えている。誰かが泣いたり、体調を崩せば駆けつけてフォローをするし、連絡帳や日報などの事務作業も行う。保護者として、保育士たちはいったいいつ休憩を取っているのだろうかと心配になることもある。 昨年の保育所等利用児童数は、およそ274万人と5年間で30万人増となった。それに伴い、「保育士不足」が問題となっているが、保育士資格を持つ人すべてが保育士として働いているわけではない。 保育士資格を持っているにもかかわらず、保育士として働いていない「潜在保育士」は、全国に98万人と、資格保有者の3分の2にものぼる。東京都の保育士実態調査(平成30年)によると、保育士を辞めた理由は、職場の人間関係に次いで、給料、仕事量、そして労働時間と、待遇に関するものが目立つ。 一方、保育士資格を取った動機として最も多いのは、「子どもと接
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