『機動戦士Ζガンダム』(1985年)において、世間に対して拗ねた態度をとるアムロ・レイにはまったく感情移入ができなかったと古谷徹は言った。その一方で、新世代の主人公であるカミーユ・ビダンと、それを演じる飛田展男氏の演技については、ある種の驚きと自分自身にはない才能を強く感じていたという。アムロ・レイとカミーユ・ビダン、その出会いとはどのようなものだったのだろうか。 古谷 僕は『機動戦士Ζガンダム』については前回で話しつくしたんですよ。 飛田 え、そうなんですか。じゃあ、今回はどういう感じで……? 古谷 もう飛(とび)ちゃんとカミーユについてのお話ですよ。僕はベルトーチカというキャラクターが嫌いだったっていう話をしたの。 飛田 それは当時からおっしゃっていましたよね。「僕はどうもねえ」って(笑)。 古谷 あ、やっぱり? ところで今日は当時のアフレコ台本を持ってきてくれたんですね。『機動戦士Ζ
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