働き方や生き方の常識が崩れようとしている──。2010年代の初め、仕事の未来を予測して大反響を呼んだ書籍を覚えているだろうか。英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授による『ワーク・シフト』だ。同書で「未来」と描いた25年は目の前。人材・組織論の世界的権威が実際に起きた変化と、企業と個人が進むべき道を考察する。 『ワーク・シフト』を執筆した当時、私は2つのシナリオを描きました。皆が高度に協力し合って柔軟に働く楽観的な未来と、人々が孤立し、時間に追われて働く悲観的な未来です。現実には、両方のシナリオが交ざり合って起こりました。 ■本連載のラインアップ(予定) ・リンダ・グラットン教授「企業と個人、新たな関係築く時」(今回) 「静かな退職」や「コーヒーバッジング」… わがまま社員の反乱防ぐには ・Microsoftが科学する新指標 「従業員エンゲージメント」の先へ ・Google、