現在は貨物列車がこの区間を通る時に、前後に電気機関車を連結して通過するようになっている。俗にこの区間は「セノハチ」と呼ばれており、力強く補助機関車を連結して走る列車を撮影しようと、鉄道ファンにとっておなじみの場所である。 しかし、ここには「セノハチ」だけではなく、瀬野駅に隣接されている一風変わった鉄道がある。 赤字で2024年4月末に廃止 それは広島短距離交通・瀬野線である。愛称は「スカイレール」。山陽本線の瀬野駅に隣接する「みどり口駅」と、丘の上に整備された住宅街にある「みどり中央駅」の1.3kmを5分で結ぶ鉄道路線である。 このスカイレールのシステムは、宅地を開発した積水ハウスや青木あすなろ建設が、駅と宅地を結ぶ公共交通機関として発注し、神戸製鋼所と三菱重工業が開発した。住宅街と瀬野駅の高低差は160mある。つまり、約123パーミルである(スカイレールの最急勾配は263パーミル)。この
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