(CNN) 12日発売予定の米実業家イーロン・マスク氏の伝記本に、同氏が昨年、ウクライナ軍によるロシア軍艦隊への奇襲攻撃を止めるため、経営する会社が展開している衛星通信スターリンクのウクライナ南部クリミア近くのネットワークを切断するよう、エンジニアにひそかに命じていたことを示す記述があることがわかった。 伝記を執筆したウォルター・アイザックソン氏は、爆発物を搭載したウクライナ軍の無人潜水艇がロシア軍艦隊に近づいた時、「潜水艇は通信の接続を失い、危害を加えることなく海岸に打ち上げられた」と書いている。 アイザックソン氏によると、通信を切断するというマスク氏の判断はロシアの高官らとの会話から、ウクライナのクリミア攻撃にロシアが核兵器で応じるのではないかと激しい恐れを抱いたためだった。ウクライナの当局者はマスク氏に通信を元に戻してほしいと要望したという。 マスク氏が言うところの「小さな真珠湾」と