兜町の人気カフェ「KNAG」をはじめ、蔵前と渋谷に展開するグローサリーストア「Marked」など、土地や場所に捉われずに街の特性に耳を傾け、人が集まる場を創造し続けるWAT inc代表の石渡康嗣さん。今回は、都市の「パブリック」をカフェを通してより心地良い居場所に変換していく石渡さんにインタビューさせていただいた。 ●ご出身は? 京都市右京区です。嵯峨嵐山と言われるエリアの、小倉山の麓で育ちました。渡月橋や野々宮の竹林、天龍寺などの神社仏閣があり多くの観光客で賑わっています。 ●観光地で生まれ育ち、街にどのような印象を持っていましたか? 幼い頃はシニアや修学旅行といった国内観光客しかいなかったですが、徐々にインバウンドが増えていった印象です。渡月橋エリアは観光客向けの商店が増え、人力車も走るようになり、一大テーマパーク化したように思います。