上関原発の工事が再開し、資材などを積んで予定地沖に向かう台船(21日午前11時47分、山口県上関町沖で、本社ヘリから)=宮坂永史撮影 中国電力(広島市)は21日、山口県上関町で進めていた上関原子力発電所の建設工事を再開した。計画に反対する住民らの妨害で2009年11月上旬に中断して以来約1年3か月ぶり。 浚渫(しゅんせつ)や陸域での造成工事を行い、12年までに海域約14万平方メートルを埋め立てる。18年3月の運転開始を予定している。 中電は09年10月、埋め立て工事に着手。工事区域を示す灯浮標(ブイ)や、水質汚濁防止膜を固定する器具などを設置したが、建設に反対する同町祝島の漁業者らが漁船などで妨害を繰り返したため、翌月から中断していた。昨年9〜12月にも工事再開を試みたが、反対派の阻止行動で撤退していた。 中電上関原子力発電所準備事務所によると、21日午前8時半頃、発電所建設予定地南側の海