日本でPM2.5が一般的な用語となったのは、2013年1月の隣国の中国での大気汚染報道からです。したがって、PM2.5というと、越境飛来してくる大気汚染物質というイメージを持っている方が多いようです。しかし、モノを燃やせば通常はPM2.5が発生するので、当然日本国内にも発生源はたくさんあります。化石燃料を使用する工場や自動車などが主要発生源として挙げられますが、身近な発生源として「野焼き」もあります。私は農業や地方自治の専門家ではありませんが、私の専門分野からの観点を中心として、今回は野焼きの問題を考えたいと思います。 焼き畑は伝統的な農作業野外焼却は廃棄物処理法により禁止されていますが、国・地方自治体による施設管理や、農業・林業・漁業を営むためなど、やむを得ない場合のみ野外焼却できるという例外規定があります。ただし、周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である場合という条件が付いています。