加工わさび業界は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、家庭用と業務用で市場は明暗を分けている。家庭用は巣ごもり傾向や家庭内食化で市場は前年比2桁増と拡大しているが、業務用は近年にない厳しい状況がこの1年間続いている。家庭用はこれまで好調だった高級タイプや大容量に加え、主力品と廉価品もプラスに転じた。その伸びはやや鈍化しているが、市場は好調を持続している。一方で業務用は、かつてないほど困難な状況だ。居酒屋やホテル、旅館といったメーンユーザーが事業活動を停止もしくは短縮したことで需要は大きく減少。これは現在も同様、もしくは悪化している。ミニパックや一部地域への輸出など伸長している部門もあるが、全体を補うには至らない。業務用の今後はこれまでになく不透明な状況だ。
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