元請け─多重下請け構造として形成されてきたIT業界。発注側、受注側、下請け側と、それぞれの階層にいるエンジニアの給与格差はどの程度あるのか。アンケートを通して、浮かび上がったその現実とは……。 どのような仕事でも、ビジネスではつねに発注側と受注側という関係が生じる。その両方に同職種のエンジニアが存在することが多いが、その立場が構造化されるにしたがって、同じエンジニアでも仕事の性格や仕事の満足度、そして給与も違ってくるのが通例だ。いわゆる下請け構造に伴う仕事の質の変化と給与格差の存在だ。 まず、仕事のフローの出発点は、発注側と受注側にわかれることから始まる。受注側企業群のとりまとめとして元請け企業が果たす役割は大きい。元請け企業は受注案件やプロジェクトを個々のタスクに細分化し、それぞれを下請け企業に再発注する。さらに下請け企業が孫請け企業に、さらにその孫請け企業がその下に……というような多重
米IBM会長のルイス・ガースナー氏が,今月の日本経済新聞の朝刊に「私の履歴書」を連載している。IT業界の人間で,ガースナー氏を知らない人は少ないだろう。ご存じのとおり,1993年にIBMの会長兼CEO(最高経営責任者)に就任し,「瀕死の巨象」とも言われるほど業績が悪化して解体寸前だったIBMを見事に立ち直らせた人物である。 ガースナー氏はマッキンゼー&カンパニー,アメリカン・エキスプレス,RJRナビスコを経てIBMの会長に就任した。コンピュータとは縁遠い世界にいた,いわばIT業界の“門外漢”である。その門外漢が総本山に乗り込んで,どんな改革の手腕を発揮したのか。これが「私の履歴書」のクライマックスであり,多くの読者にとって最も関心の高いところだろう。 コアスキルと年収が見事に比例した 実は記者にとっては,それにも増して注意を引かれる点があった。ビジネスの世界で歴史的な業績を残したガースナー
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