小渕優子経済産業相や松島みどり法相(いずれも当時)の「政治とカネ」の問題で緊迫していた永田町で19日、日曜の国会に男が侵入する事件が起きた。国会周辺には警察官が、国会内には「衛視」という衆参の職員がそれぞれ警備に当たっている。にもかかわらず、侵入から拘束までに90分も要した。そこには国会内のきわめて面倒な規則が原因にあった。 「犯人は靴を片方落としたらしいぞ!」「防犯カメラをチェックしろ」 晴天の午後3時20分ごろ、男が衆院側の柵のすき間から国会議事堂の敷地内に侵入し、本来は静かなはずの国会に怒号が飛び交った。上空にはヘリが飛び、辺りは騒然。数分後には100人を軽く超える警察官が集まった。 ところが、目撃した40代の男性会社員によると「なぜ警察官は外にばかりいるんだろうと不思議に思った」と、事件当時を振り返る。 国会周辺には警察官が不審者がいないかどうか見張っているが、日曜とあって平日より
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