年金関連法案が今国会で成立する見通しとなった。重要な制度の見直しが多数盛り込まれており、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っているが、中でも大きな注目を集めているのが「遺族厚生年金の5年有期給付化」だ。“改悪”と批判され、SNSは炎上している。この見直し、本当に改悪なのだろうか。現状の仕組みと変更点について正しくポイントを押さえておきたい。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵) 大炎上した「遺族厚生年金」の改正案 本当に“改悪”なのか? 5月30日、年金関連法案が衆議院本会議を通過し、今国会で成立する見通しとなった。 今年は「5年に1度の年金制度改革」の年。そのため制度見直しの項目は多く、「基礎年金の底上げ」「パートの壁撤廃」「在職老齢年金の基準額引き上げ」など多岐にわたる。 中でも「遺族厚生年金の5年有期給付化」は、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼす改
