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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (17)

  • あまりにも破壊力のありすぎる記憶 - 空中キャンプ

    若気の至りってやつは、実に途方もなくおそろしいものである。わたしはなぜ、あのように恥知らずな言動ができたのか。同じ自分のふるまいだとはおもいたくない。かつて自分のさらした、さまざまな醜態。自分があのとき、あのタイミングでいったこと、やったこと。それらをおもいだしただけで、「う、うわーっ」と叫びながら、誰もいない山奥に逃げて、そのまま隠遁生活をはじめたい衝動にかられる。 数多くの人びとがそうであるように、わたしの記憶内部にもまた、過去におけるいくつかの醜態がしっかりと残っており、なかでも+Aランクに恥ずかしいのは、二十五歳のころのあれと、二十七歳のころのあれで、そうした過去をおもいだしただけで、わたしは格的に具合がわるくなってくる。これらは、あまりにも破壊力のありすぎる記憶なので、脳もかなりしっかりと封印してくれているのだが、ほんのちょっとしたきっかけ、たとえば人間関係の悪化、仕事の失敗と

  • 空中キャンプ

    My first jump! I really really adore you more than anyone follow my Twitter account

  • ごめんなさいね、男がこんなで。

    このところ、スポーツクラブの休憩室で、よく anan を読んでいる。自由に閲覧させてもらえるのだ。占いダイエットの号はあまりすきではないが、やはり人間関係や恋愛にかんしての特集はおもしろい。つい読み入ってしまう。「利き手と逆の手でドアを開けると、そのちょっとぎこちない仕草が男性に好印象」などという記事を読んでいると、せつなさを通りこして、逆にぐっときますが、それより興味ぶかいのは、女性誌が男性にたいする不満を中心に記事を組み立てることがおおいという点である。 一部の男性は、もう恋愛というゲームそのものから降りてしまっている。そこが女性にとっては不満なわけだ。女性の側から誘いだそうと手をつくしても、ゲームに参加する意志がなくなっているのである。女性としては、それでは困るわけで、どうにか同じ土俵に上がってもらおうと工夫するのだが、だからといって女性からあからさまに誘うこともできない。のらりく

    nisemono_san
    nisemono_san 2007/01/23
    ぐったり
  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061024

  • 空中キャンプ 「バートルビー」における偶然性と潜勢力について/中

    (承前) アガンベンは、潜勢力という聞きなれない概念を説明するさい、「建築家は、建築をしていないときでも、建築家であることができる」という比喩をもちいている。たとえば、休みの日に家でくつろいでいる建築家は、たんに建築をしていないだけであり、潜勢力としては建築家である、というわけだ(かりに、建築家がじっさいに建築をはじめた場合、潜勢力は、現勢力に移行する)。すなわち、人は、行為する(存在する)ことができるし、また同時に、行為しない(存在しない)ことができる。前述したバートルビーの定式、「しないほうがいいのですが」を読み解く軸となるのも、この潜勢力だ。アガンベンは、目にみえない可能性としての潜勢力をきわめて重要視している。 しかしこれは、なんというか、いっけんあまりにも自明であって、こうしてわざわざ説明をするほどのことでもないように見える。だが、これを「投票」に置きかえてみると、潜勢力の意味あ

  • 空中キャンプ - とつぜんレイシズム(休憩時間中に)

    ふだんの会話、日常的な雑談において、場の空気が凍りつくようなことはあまりないが、ごくたまにですけど、隣国の人たちにたいして、ものすごい差別的な内容の話をはじめる人っていますよね。そういうのって、たいてい年配の人なんだけど。あれって、どきっとするよな。ぜんぜん平気な顔で、そういうこわい話をはじめるおっさんが、たまにいますね。各種メディア上では、そうした極端な意見を目にすることもおおいが、実際に、面とむかって、ふだんの会話の中で、そのような内容の話をはじめられると、びっくりするし、いったいどうリアクションしていいのか困る。今までに何度か、そんなことがあった。そして今日である。 まあ、仕事の合間の、ごくたわいもない話題だったわけです。「小泉、靖国いったねえ」という。「どうおもう? 公約だっていっているけど」と話題をふられるが、正直、あまりよくわからない。「どうなんですかねえ。小泉は、風俗とかいく

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20050623

    nisemono_san
    nisemono_san 2006/08/17
    考えても見れば、俺はいまでもこんなことやっているんだね
  • バス男

    原題「ナポレオン・ダイナマイト」(Napoleon Dynamite)。この映画は、日では劇場公開されなかった、ビデオ/DVDスルー作品ですが、あまりにすばらしいので感想を書きます。ほんと、これはすごくいい。よかった。すばらしいです。わたしはひさしぶりに興奮している。なにしろ、最初から最後までみっちりおもしろい。とにかく、ぜんたい的にしびれてしまった。ほんとにおもしろいの? と訊かれれば、わたしは、''Heck, Yes. That's pretty much sweet movie.'' と、ナポレオンの口調になって答えるであろう。 主人公は、銀縁メガネに天然パーマ、Tシャツはズボンにインで歩き回る高校生の男の子。名前だけは、ナポレオン・ダイナマイトと異様にスケールがでかい。普段はというと、自分で考えた、ライオンとタイガーの合体した動物、ライガーの絵を描いたり、フライドポテトをポケット

    nisemono_san
    nisemono_san 2006/08/17
    これは俺もおすすめ
  • 空中キャンプ - 世界でいちばんおとなしい若者 -

    フランスで審議されている、若年層の雇用にかんする法律をめぐり、それに反対する若者たちがデモなどの抗議行動をおこない、また一部ではそれが暴動に発展しているというニュースを見た。それにしても、若者がデモをやっているというニュースが、とても遠い国のできごとのようにおもえる。デモ、やってるんだなあ。日の若者は、ぜったいやらないだろうなあ。わたしだって、参加しないもの。もちろん暴動はよくないが、制度に対して反対の声をあげ、直接的に行動をおこすフランスの若者たちが、なんだかたくましく見えた。 日にいるのは、おそらく、世界一おとなしい若者だ。彼らは、どのような理不尽な法律に対しても、きっとなんの行動も起こさないだろう。たとえば、若者元気税とか、そういうめちゃくちゃな税が制定されたとしても、団結してデモをしたりはしないはずである。それはいいけど、若者元気税ってなんだ。解説しますと、若者には体力があり、

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20060725

    nisemono_san
    nisemono_san 2006/07/26
    そのための倒錯社ブル以下略
  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20060705

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20060519

  • 空中キャンプ - 「イェルサレムのアイヒマン」を読む/第四回

  • 空中キャンプ - 「イェルサレムのアイヒマン」を読む/第三回 -

    たとえば、麻原彰晃の空中浮揚の写真を見たときに感じるこっけいさと、地下鉄サリン事件のむごたらしさは、そのギャップの大きさゆえに、どうにもうまく結びつかないが、それはとりもなおさず、悪は陳腐であるというアーレントの指摘を裏づけている。同様に、村上春樹は「(オウム真理教は)私たちが予想もしなかったスタイルをとって、私たち自身の歪められた像を身にまとうことによって、私たちの喉元に鋭く可能性のナイフを突きつけていたのではないか?」と書いている*1。だからこそ、悪はたちがわるいのだ。麻原の国選弁護人である安田好弘は、「裁判所が腰を抜かすだろう」という理由で、法廷で麻原に空中浮揚をさせようとしたが、まさに、真剣に空中浮揚をしようとするおっさんにしか、為しえない悪というものがあるのだ。それは見ておいた方がいいね。裁判官も。ふわふわ浮かぶ麻原をさ。 話がそれた。しかし、ふりかえってみれば、ナチスドイツも、

  • 空中キャンプ - 「イェルサレムのアイヒマン」を読む/第一回

    ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害について、あらためてきちんと資料を読んでみようと考えたのは、わりと最近のことで、それはこの問題が、映画小説などでひんぱんに取り上げられるおおきなテーマでありながら、わたし自身、その具体的な事実や、歴史的経緯、ナチスドイツの成り立ちなどについて、ほどんどなにも理解していなかったと気がついたためである(わたしはずっと、アウシュヴィッツはドイツにあるのだとおもっていた*1)。そこから、関連する資料や評論、研究を読みすすめていくうちに、この問題について論じられた、「イェルサレムのアイヒマン」という有名なの存在を知った。そして、ハンナ・アーレントという、ユダヤ系ドイツ人女性によって書かれたこのテキストを読み、できるだけなにかを考え、それを文章にすることはできないかとおもったわけである。 なぜ、1930- 40年代のヨーロッパや、ナチスドイツについて考えるのか。それを

  • 空中キャンプ- 「イェルサレムのアイヒマン」を読む/第二回 -

    アイヒマンは、ナチスドイツで「ユダヤ人問題」のみを専門的におこなう、唯一の立場にあった男である。このテキストは、イスラエルでおこなわれた、彼の裁判についての記録という形式をとっている。600万のユダヤ人殺戮におおきく関与した男。1961年におこなわれたこの裁判は、世界中に注目され、ナチスのユダヤ人迫害の事実がひろく知られるきっかけにもなった。 ヨーロッパ中のユダヤ人を追いまわし、600万人を殺すという、「人間の理解を超える苦難」(p164)の中心にいた者が、いったいどういう人間なのか。おそらく、常識では考えられない精神の持ち主であろうと、誰もが考えるはずである。きっと、どんなおそろしいできごとにも、眉ひとつ動かさないような、尋常ならざる冷徹さを持っているのではないか。ところが、法廷に立ったアイヒマンの言動は、その予想をおおきく裏切るものだった。 ただのおっさんだったのである。 気がちいさく

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20060506

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