マツダの人見光夫執行役員は12月19日に横浜市で開いた技術説明会で、欧州メーカーなどが採用しているダウサイジング過給の手法を使わずに、ガソリンエンジンの更なる燃費向上に取り組む考えを明らかにした。 『デミオ』から順次搭載が始まったガソリンエンジンSKYACTIV-Gは、14.0の高圧縮比と、吸排気圧力差および機械抵抗の制御改善で、25.0km/リットルの低燃費を実現した。 人見執行役員は、圧縮比を高めるにはノッキングの起こしにくさで決まるとした上で、「SKYACTIV-Gと同じノッキング性能を過給ダウンサイジングエンジンで出そうとすると圧縮比は10.0程度になる。つまり3~4くらいSKYACTIV-Gよりも低く抑えるしかない」と説明。 その一方で「過給ダウンサイジングするとエンジンが小さくなるので(平坦路を一定速で走行するような)軽負荷時の燃費は良い」としながらも、「しかし圧縮比が一番効く