キヤノンが像面位相差AFを用いても、画質が劣化しない撮像素子に関する特許を出願中です。 この技術なら、既存のレンズ資産の利用と高速AFを可能としつつも画質の劣化がほぼありませんから、後発であっても他社に負けないミラーレスを出せますね。 特許の実施形態 特許文献、及び要約・自己解釈 特許公開番号 2012-37777 公開日 2012.2.23 出願日 2010.8.9 キヤノンの特許 像面位相差AFを組み込んだベイヤー型撮像素子 焦点検出用画素は、AFだけでなく、撮影用画素にも使える 2つの受光部を加算すれば、通常の画素として扱える 通常の画素 全瞳領域を受光する 焦点検出用画素 受光部に不純物(分離部と遮光部)を入れて、2つの受光部に分割する 不純物の組み込み位置を、マイクロレンズの光軸からずらす 受光部は、面積の狭い受光部と、面積の広い受光部になる 2つの受光部の中心は、マイクロレンズ
パナソニックが波長(RGB)毎に有機膜の厚さを変更することで、感度を改善した有機撮像素子の特許を出願中です。 メーカー各社とも有機撮像素子の研究に力を入れてきましたね。 特許文献、及び要約・自己解釈 特許公開番号 2011-258729 公開日 2011.12.22 出願日 2010.6.8 有機膜の量子効率と下部電極の反射率は光の波長に依存する 有機膜を厚くした場合 より多くの光を吸収出来る 500~580nmの波長(緑)の感度が悪化 有機膜を薄くした場合 400~500nm(青)と580~700nm(赤)の波長は透過してしまう 580~700nm(赤)の波長は下部電極で反射する為、光電変換可能 400~500nm(青)の波長は下部電極をも透過し、感度が悪化 パナソニックの特許 ベイヤー配列の有機撮像素子(カラーフィルタを用いて色分離) 波長によって有機膜の厚さを変える 短い波長(青等)
富士フイルムが青の色分離に優れた有機変換膜を有する撮像素子の特許を出願中です。 高感度やS/N比に秀でており、原理的にローパスフィルタが不要なので解像にも優れ、更に色再現も良いとなれば究極のイメージセンサーが完成しそうですね。 特許文献、及び要約・自己解釈 特許公開番号 2011-253861 公開日 2011.12.15 出願日 2010.5.31 既知の技術 シリコンの深さの差によって色分離する方法 いわゆるFoveonの多層式 RGBの吸収範囲が重なり、色分離が悪い 有機撮像素子 様々な技術が公開されている 性能の良い技術は無い 富士フイルムの特許 BGR光電変換層 第1電極、電子ブロッキング層、メロシアニン色素、正孔ブロッキング層、第2電極の順である メロシアニン色素の可視域における溶液状態での吸収極大波長は400-520nmの範囲内(青) 乾式成膜法か湿式成膜法で成膜する 画素サ
パナソニックが撮像素子を重ねることで受光効率を改善し、高感度性能を向上させる特許を出願中です。 パナソニックはGH2のマルチアスペクト16MセンサーやG3の16Mセンサーで高感度性能を向上させていますから、今後の新製品も期待されますね。 二重構造のイメージャー。上側は狭い画素ピッチ、下側は広い画素ピッチ。 特許文献、及び要約・自己解釈 特許公開番号 2011-238773 公開日 2011.11.24 出願日 2010.5.11 現状の問題点 撮像素子の回路は、画素と画素の間に設けられている 画素に対する受光面の割合(開口率)は6割程度 撮像素子を重ねる先行技術は既知であるが、光が回路に遮られたり、光がカラーフィルタで減衰する等して、高感度性能が十分でない可能性がある パナソニックの特許 2つの撮像素子を備える 第1撮像素子と第2撮像素子、受光面に対し垂直方向に重ねる 2つの撮像素子の、回
ソニーが回折の限界を超えて解像度を高める技術に関する特許を出願中です。 デジタルカメラの画素数が更に増えて画素ピッチが狭くなっても、回折現象を気にしないで絞り込むことが出来そうですね。 特許文献、及び要約・自己解釈 特許公開番号 2011-135096 公開日 2011.7.7 出願日 2009.1.7 デジタルカメラにおける最近の状況 デジタルカメラは画素数が著しく向上している 撮像素子の画素数を向上させると感度等が悪化するが、光導波路等の技術がある為、問題無い 但し回折や収差の影響を避けることは出来ない デジタルカメラの解像度は、レンズの回折限界や収差で決まり、分解能に限界がある 現状の技術では解像度を向上させられず、画素数を増やしても無意味 回折限界とは 明るい(F値が小さい)レンズの方が分解能に優れる 分解能の半分の画素サイズなら、レーリー限界まで分解可能 画素サイズを、分解能の半
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