『月桃夜』遠田 潤子 (著) 新潮文庫あらすじ江戸時代、薩摩の支配下にあった奄美は砂糖を作り納めていた。 働き手は奴隷のような身分であるヤンチュ。 ヤンチュ同士の間に生まれた子供はヒザと呼ばれ、さらに下層の扱いを受ける。 身寄りのないヒザの少年フィエクサは、父を亡くし一人ぼっちになった少女サネンと兄妹の契りを交わす。 二人で手を取り合い、日々の労働をこなす中、老ヤンチュであるアジャと知り合い、フィエクサは碁を学び、その才能を開花させる。 サネンも美しい娘に成長し、薩摩の役人から妾に所望される。 抗うことのできない運命の渦に二人は巻き込まれていく。 奄美に生きる兄妹を待ち受ける運命とは奄美の海でカヤックを漕いでいた茉莉花は島からだいぶ離れたところへ流されてしまいます。 落ち着くために月桃水のスプレーを顔や体にふきつけます。 気がつくと艇首に隻眼の鷲が。 人の言葉を話すこの鷲は、茉莉花の魂が抜