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  • あのマンションは本当に「傾いている」のか?:日経ビジネスオンライン

    この連載を通して「建築物の基礎の基礎」を聞かせていただいて思うのは、専門家の方がまさしく文字通り「地面の下のことは、掘ってみるまで分からない」と考えていることだ。地盤を直接目で見ることはできない以上、穴を掘る機械のトルク(電流値)の変動や標準貫入試験などで、「近似値」を集めて推定するしかない。 こうした近似値、二次情報には、設計者やオペレーターが変われば、見方や数値も変わりかねないほどあいまいな部分がある。だから慎重に、推定と検証を重ねて、安全を確保できるように設計・施工する。そして、その際に危険なのは、「推定」が「事実」として一人歩きをすることだ。 これは、施工現場だけの話ではない。 今回の事件報道でも、どこまでが「事実」で、どこからが「推定」なのかが、いつの間にか分からなくなっている気がする。その状態で犯人捜しや原因を決めつけるのは、基礎がいいかげんな建物に住むようなものだ。いずれ、沈

    あのマンションは本当に「傾いている」のか?:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/12/13
    これ超面白い。ダメダメな"ブン屋のはしょり方"とか専門性の軽視とかゼロイチで片付かないグレーゾーンの話とか、現場を知らない外野がアレコレ言う事で事態がより良い解決から遠のいて行く例。技術力の衰退。
  • 「ちょっといい話」としてのイジメ:日経ビジネスオンライン

    いじめの話題は扱いにくい。 このことは、原稿を書いて読み返す度に、いつも思い知らされる。理由は「いじめ」という単語にやっかいな多義性が宿っているからだと思う。 いじめは、辞書的な意味では、「自分より弱い立場にある者を、肉体的・精神的に苦しめること」(大辞林)ぐらいになる。私たちが「いじめ」という言葉に抱くイメージは、もう少し複雑だ。というよりも、いじめ被害者(またはその経験者)と、いじめ加害者(および傍観者)では、同じ言葉を通して思い浮かべる景色がかなり違っている。 だから、この言葉を痛みを伴った感情とともに思い浮かべる人々と、そうでない人々の間では、話が噛み合わない。 実例を見てみよう。紹介するのは、自民党選出の参議院議員、中川雅治氏の公式ホームページに掲載されていた文章だ。 「掲載されていた」と、過去形を使ったのは、当該のホームページが既に消滅しているからだ。 ホームページの中の「教育

    「ちょっといい話」としてのイジメ:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/08/07
    「陰湿ないじめ」と言う人は、おおらかないじめは悪ではないと思っている、という話。「行き過ぎた体罰」も。加害者としていじめをプロデュースすることは政治的な成功体験である、とも。
  • 幻想の鬼ヶ島:日経ビジネスオンライン

    「マスコミをこらしめなければならない」 という台詞をスマホのニュース画面の中に発見した時、私はまだ入院中で、Tシャツに短パンという弛緩した姿のまま、病院の長い午後をやり過ごしていた。 ああいう格好をしていると、世間の出来事に対して、強い気持ちを抱かなくなる。 だから私は、病院にいた間、何かに憤ったり誰かを告発しようとは、ついぞ考えなかった。 「ははははは」 と、力なく笑うのが長期療養者の処世であり、なにごとにつけて「ありがとう」という言葉を繰り返しておくのが患者の作法だったと言っても良い。 とはいえ、私が笑ったのは、楽しかったからではない。「こらしめる」という言い方があんまり時代がかって聞こえて、それがおかしかったということだ。 「こらしめるだと?」 私は思った。こういう言葉は、ふつうの現代人は使わない。 「かたじけない」とか「これは異なことを」と同じく、「こらしめる」は、サムライの時代の

    幻想の鬼ヶ島:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/07/10
    「「批判」という言葉…非はどちらかといえば批判される側に仮定される…「圧力」…悪い意図は、圧力をかけ、威圧している側に仮定される」これも心の力学。
  • なぜボトルキャップでなければならないのか:小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 :日経ビジネスオンライン

    世界の子どもにワクチンを届ける目的でペットボトルのキャップを集めている団体があるのだそうだ。名前を「エコキャップ推進協会」という。で、その横浜市に拠を置くNPO法人が、キャップの売却益を、2013年以降、ワクチンとの交換でなく、別の使途に充てていたことが発覚して、ちょっとした騒ぎになっている。 寄付目的で集めていた善意(あるいは労力)の結晶を、掲げていた看板とは違う目的のために流用していたわけだから、これは「裏切り」と言えば「裏切り」ではある。 大勢の人の小さな善意が裏切られたわけだから、怒る人がいるのは当然だ。 が、最初に個人的な見解を述べておくと、私は、大勢の人々の小さな善意や、それを眺めている人間の憤りには興味がない。 どうでも良いと思っている。 ニュースを知って、私が興味を持ったのは、「そもそもどうしてペットボトルのキャップなんかを集めようとしたのか」という点についてだ。 だって

    なぜボトルキャップでなければならないのか:小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 :日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/04/17
    エコキャップ、ベルマーク、千羽鶴、千人針。かける労力に見合った実質を伴わない善意の集合。ここに安心や快感を見出す心性。自分の生活を損なわない程度に社会参加することの価値。金をかけない善意の消費法。
  • 生き残ることは罪なのか:日経ビジネスオンライン

    東日大震災から数えて4回目の3月11日を迎えて、自分の中にさしたる感慨が湧いてこないことに当惑している。 テレビの司会者に、突然コメントを求められたら、たぶん、とても困る。 「4年目の3月11日に、何を感じますか?」 「えーっと……別に……」 「……別に、とは?」 「……いや、ですから、特に何も感じないということです」 このコメントは、私の評価を落とすことになるだろう。 「なんだこの露骨に他人事みたいな態度は」 「被災地のことなんか知ったことじゃないってことか?」 「要するに冷血なのね、このヒトは」 そんなわけなので、もし当に私がテレビに出演していて、司会者なりキャスターなりに水を向けられたら、もう少し心のこもっているらしいコメントをすることになるはずだ。 「4年前のことを考えると、すっかり遠い記憶になってしまったようにも思いますが、まったく変わっていないというふうにも感じます。前を向

    生き残ることは罪なのか:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/03/13
    震災後、曖昧な態度が許されなくなり(原発の賛否や新聞の党派性とか)、その結果として表明される態度は単純で画一的(複雑な現実を反映していない)であると。日本人全体がサバイバーズギルトによる強迫下にある。
  • 「人の骨ほどよく売れる」:日経ビジネスオンライン

    長野 光 日経ビジネスニューヨーク支局記者 2008年米ラトガース大学卒業、専攻は美術。ニューヨークで芸術家のアシスタント、日系テレビ番組の制作会社などを経て、2014年日経BPニューヨーク支局に現地採用スタッフとして入社。 この著者の記事を見る

    「人の骨ほどよく売れる」:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/02/23
    ヒトの骨格標本を作ってくれる。いくらくらいかかるんだろう。
  • 他人の勇気は「自己責任」:日経ビジネスオンライン

    先週に引き続いてシリアで起こった人質殺害事件について書く。 事件自体は、いわゆる「イスラム国」(←以下、単に「ISIL」と表記します)に拘束されていた日人(湯川遥菜氏と後藤健二氏)のどちらも殺害されるという、非常に痛ましい形で一段落している。 どうしてこういう事件が起こったのかについては、まだわからないことが多い。 というよりも、この種の、常識から隔絶した出来事は、われわれのような平和な世界で暮らす人間には、どう頑張ってみたところで、完全には理解できないものなのかもしれない。 事件勃発後の政府の対応が適切だったのかどうかについても、現時点では判断できない部分が大きい。 なので、このテキストでは、それらの点には触れない。 念のために書いておくが、私は 「事件に関連して政権批判をすることは、結果としてテロリストを利することになる」 という、事件発生以来繰り返し言われているお話には、半分程度し

    他人の勇気は「自己責任」:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/02/06
    尊重したいものを尊重することが経済的物理的に難しくなってきている以上、酷薄な評価と選択は不可避であることを理解する人の絶望が、残酷な物言いを増やしているんじゃないか、とも思う。
  • ユーモアの大半はクズである:日経ビジネスオンライン

    あけましておめでとうございます。 新年第1回目の更新分は、インフルエンザのためお休みをいただきました。 無理のきかない年齢になってまいりました。いろいろなことがあります。 待ち焦がれた読者を想定して休載を詫びてみせるのも、かえって傲慢な感じがいたしますので、なんとなくぬるーっとはじめることにいたしましょう。 フランスでこの7日から連続して起きたテロ事件は、17人の死者を出す惨事になった。 1週間を経てあらためて振り返ってみると、この事件が、これまでにない多様な問題を投げかける出来事だったことがわかる。 表現の自由と宗教の尊厳の問題、宗教への冒涜とヘイトスピーチの関係、テロ警備と市民生活、多文化主義と移民の問題など、数え上げればきりがない。 どれもこれも簡単に結論の出せる問題ではない。 それ以前に、半端な知識や安易な態度で踏み込んではいけない話題なのかもしれない。 なので、事件の核心部分につ

    ユーモアの大半はクズである:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2015/01/16
    ユーモアは異質な人には通じないため、"ユーモアが通じない"という表現は外集団に対する差別発言となる、という指摘。いやがらせ、あてこすり、皮肉、揶揄にも使われ「言葉の暴力の一変形」であるとも。
  • 請求書をごまかして逮捕される人の“脳内錯覚”:日経ビジネスオンライン

    サンドラ・サッチャー Sandra Sucher ハーバードビジネススクール教授。専門はマネジメントプラクティス。MBAプログラムにて必修科目「リーダーシップと企業倫理」、選択科目「モラルリーダー」、エグゼクティブプログラムにて「テクノロジーとオペレーションマネジメント」等を教えている。現在は、人件費、人員整理、解雇の代替手段等を専門に研究活動を行っている。ファイリーンズ社(老舗デパート)、フィデリティ・インベストメンツ社などで25年間に渡って要職を務めた後現職。著書に“Teaching The Moral Leader A Literature-based Leadership Course: A Guide for Instructors” (Routledge 2007), and “The Moral Leader: Challenges, Tools, and Insights”

    請求書をごまかして逮捕される人の“脳内錯覚”:日経ビジネスオンライン
  • 「命の教育」はQC活動じゃない:日経ビジネスオンライン

    佐世保市の県立高校1年生が殺害され、同級生の少女が殺人容疑で逮捕された事件は、日々拡大しつつある。 第一報が届いた時点では曖昧模糊としていた犯行の詳細が、翌日になってから、少しずつ明らかになる。続き物のドラマみたいな展開だ。 あわせて、容疑者の少女に関する周辺情報が、様々な方向から漏れ出してくる。 画面のこちら側から見ていると、まるで、犯罪ドラマの演出に精通した人間が、事件に関する情報の出し入れを、クライマックスに向けてコントロールしているようにさえ思える。 それほど、小出しにされてくる情報のいちいちが扇情的にデザインされている。 そんなわけで、事件が起きて以来のこの数日、報道の量は、むしろ増加している。 特に地上波テレビの情報番組は、スタジオごと佐世保に移転したみたいな勢いで、関係者のプライバシーを掘り起こしにかかっている。 スタジオで画面に登場する人たちは、異口同音に 「衝撃を受けた」

    「命の教育」はQC活動じゃない:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2014/08/01
    「失敗することがあるのだとしたら、それは、「命より大切なもの」を教えようとする人たちが現れた時だと思う…私個人は、命よりも大切なものがあるなどということは、死んでも認めない立場を死守する所存だ」
  • チェルノブイリ消防士の母は笑わない:日経ビジネスオンライン

    東北の津波被災地を歩いていると、津波にのまれて無残な姿になってしまった消防車を見かけることがあった。あの日、人命救助のために向かった消防車だと思うと何とも言えない気持ちにさせられる。 消防士とは言うまでもなく命がけの職業である。昨年、私が福島県南相馬市に住んでいた時、いろいろなイベントを企画した縁で、南相馬市の消防士に参加してもらう機会やその家族らと知り合うことが多かった。震災当時、たまたま南相馬市にいることができなかった消防士の無念、震災後も避難せずに地元に踏みとどまる使命感、そんな消防士の息子を誇りに思う父親の胸の内など、聞く話はすべて感慨深かった。 そんな中に、と幼い子どもを県外に避難させ、自分だけが地域の安全を守るために南相馬市に残り、休みになるたびに家族のもとへと駆けつけている消防士がいた。数日間、外国と南相馬市の文化交流を行ったのだが、その時に出会った人だ。 交流事業の旅の間

    チェルノブイリ消防士の母は笑わない:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2013/12/17
    「チェルノブイリ以上の事故や戦争が起きても、国のためにと思って現場に赴く人なんかいないんだよ。みんな、この事故が収束したら、妻や子どもたちとまた平和で幸せに暮らせるんだ、って願うからこそ出向くんだよ」
  • 「映画『テルマエ』のヒットで、夫婦間が険悪になりました」:日経ビジネスオンライン

    とり・みき マンガ家 熊県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。 この著者の記事を見る

    「映画『テルマエ』のヒットで、夫婦間が険悪になりました」:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2013/09/10
    ”悪いようにはしないから黙って言うことを聞け”という日本の通念に対して、悪くなるかどうかじゃなくて黙って言うことを聞くのに耐えられない欧米の感覚。社会と個人の関係における進化的適応性。
  • 徹底的に「建前」で議論せよ。しからば合意に至らん:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) 池上:河川改修のような公共事業を行っていく上で、社会的合意形成は不可欠であることが、前回までのお話で理解できました。とはいうものの、そもそも意見の合わないもの同士の間で合意を形成するのは難しい。合意形成、まず、どこから始めるのですか? 桑子:条件によってやりかたはいろいろありますが、最初に考えるべきは、話し合いの場とプロセスのデザインをどうするかということです。 池上:デザインするためには? 桑子:そのためには、それぞれの事案のステークホルダー=利害関係者の分析が非常に重要になってきます。この事案に関しては、いったい誰がステークホルダーなのか。それを知る必要があります。 次にそれぞれのステークホルダーの意見を把握する必要があります。英語でいうと、オピニオンですね。さらに重要なのは、その意見の理由、なぜそのような意見をもっているかということです。 これは、「どういうことに関

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  • ベビーカーが載せているのは「マナー」ではない:日経ビジネスオンライン

    この春から、週に2回ほど電車に乗って出かける先ができて、そういう境遇になってみると、あらためて気づかされることがいくつかある。 私はこの20年ほど、定期的に通う先を持っていなかった。 だから、混んだ電車に乗ること自体、かなり久しぶりの経験だったのだが、驚いているのは、夕方の通勤車両の中の乗客が、誰も彼も、かつてよりひどくギスギスして見えることだ。スマホや携帯電話を操作している者が約半数。残りは、中空を睨んでいるか、でなければ、かたく目を閉じている。 なんだか暴動前夜みたいな雰囲気だ。 そんなふうに感じるのは、私が浮世離れしているせいなのだろうか。あるいは、私が若者だった頃の通勤客と比べて、21世紀の乗客はより巨大なストレスに晒されているということなのか? この点について話をすると、出勤族の答えはニベも無い。 「何時頃の何線に乗ってるんだ?」 「月曜と水曜の昼過ぎの地下鉄南北線。で、帰りは時

    ベビーカーが載せているのは「マナー」ではない:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2012/09/07
    「皆、歯切れが悪い。信念と経験の間に矛盾があり、意見と実感の間に齟齬があるからだ 」これは電車の乗車率の問題だという指摘。マナーにからめるから対立が収束しない。できないのにしないのは悪と見なされるから
  • Vol.57 ポエムの暴走はどうしたら止められるのか:日経ビジネスオンライン

    おひさしぶりの、通常運転回です。花散らしの暴風雨が来るなど、お花見の予定がある方はヤキモキしてしまった今週、さぁ明日から週末、関東以南の方々、存分にお花見してくださいませ。その前に「俳句は短いんじゃない。俳句は速いのだ。」でおなじみ、千野帽子のマッハ575をどうぞ! ちょっと難しい箇所もありますが、凡百の俳句入門書ではまず読めない、濃い内容です。 日直のチノボーシカです。 さて、「マッハ24」で書いたとおり〈隠喩は〔…〕幼稚か、手垢がつくか、さもなくば気恥ずかしいか、のどれかになってしまう〉。 ポエマーは隠喩的発想でしか書けない人が多い。「月が照っていました」と書く子どもより「お月さまが笑っていました」と擬人法で書く子どものほうが好きな先生ってポエマー製造機だよなー。 じゃ、どうしたらこういうポエムや隠喩の暴走を止めることができるのか、という話を今回はやりましょう。 隠喩とは類似性・共通点

    Vol.57 ポエムの暴走はどうしたら止められるのか:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2012/04/06
    「類似・共通点で纏める隠喩的思考と、隣接性でずらしていく換喩的思考。このふたつは私たちの脳の基本的な操作である。と、言語学者ヤコブソンが「言語の二つの面と失語症の二つのタイプ」という論文で述べている」
  • レッテルとしてのフクシマ:日経ビジネスオンライン

    月末に福島を訪問しようと思っている。 この話をすると 「え?」 という反応が返ってくる。 「大丈夫なの?」 大丈夫に決まっている。福島の人たちは毎日そこで暮らしている。外から出かける人間が、2日か3日現地の空気を吸って土地のべ物をべたからといって何が危険だというのだ? もちろん、「大丈夫なのか」と尋ねた知人も、気であぶないと思ってそう言ったのではない。「福島」という言葉を聞いて、反射的にそういう反応をしてしまったというだけのことだ。 この反応はわりあいに一般的だ。というよりもむしろ、ほとんどの人は、ちょっと驚いた態度を示すことになっている。 「えっ、フクシマ?」 「フクシマ? ヤバくないのか?」 「取材だよな?」 「どうしてよりによってフクシマに?」 「おお、チャレンジャーだな」 悪気があるわけではない。差別しているのでもない。ただ、現状の日では、会話の中に出てくる「フクシマ」とい

    レッテルとしてのフクシマ:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2012/03/23
    今回の事故とそれに続くもろもろを見て初めて、なぜ”ヒロシマ・ナガサキ”という表記をするのか、なぜ原爆とその他の空襲は別扱いなのか、そしてなぜ反核と反原発がつながるのかが分かったよ。
  • 私も原子力について本当の事を言うぞ (5ページ目):日経ビジネスオンライン

    小田嶋 隆 コラムニスト 1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。 この著者の記事を見る

    私も原子力について本当の事を言うぞ (5ページ目):日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2011/09/09
    「どういう理屈で原子力を擁護するのであれ、その心の奥底には、原子力のもたらす圧倒的な熱量を賛美するテの「美意識」があずかっている」「このどうにも中二病なマッチョ志向」あるある。
  • 原発もあの戦争も、「負けるまで」メディアも庶民も賛成だった?:日経ビジネスオンライン

    池上彰さんの新連載、スタートです。池上さんが、さまざまな分野の学者・研究者を訪ねて、日と世界が直面するさまざまな問題を、各界を代表するプロの「学問の目」でとらえなおす。いわば、大人の大学、それがこのシリーズです。 第1回でご登場いただくのは、東京大学で歴史学の教鞭をとる加藤陽子教授。加藤先生は、以前も日経ビジネスオンラインにご登場いただき、ベストセラーとなったご著書『それでも日人は戦争を選んだ』をテキストに、なぜ日人が負けるとわかっていた第二次世界大戦に突入したかを検証しました。 いま加藤先生にお話をおうかがいする理由。それは、東京電力福島第1原子力発電所の事故で明らかになったように、日の原子力発電にまつわる行政、政治、企業、地域社会、そしてメディアの行動パターンがおそろしいほど、第二次世界大戦のときのそれとそっくりだったからです。 日人はどうして同じ過ちを繰り返すのか? どうす

    原発もあの戦争も、「負けるまで」メディアも庶民も賛成だった?:日経ビジネスオンライン
  • 「科学だけでは答えを出せない問題」に、普通の人はどうすればいい?:日経ビジネスオンライン

    東日大震災と福島第一原子力発電所の大事故は、巨大科学技術の抱える問題を「自ら考えるべき切実な課題とせよ」と我々に突きつけている。だが、専門家でも意見が割れ、日々の生活にどうしても意識を取られる私たちには、どのような思考、議論がありえるだろう。 社会、そして「素人」である我々は科学とどうやればうまくつき合っていけるのか。科学技術はどうガバナンスされるべきなのか。この難題を、「科学技術社会論(STS)」を専門とする、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授の平川秀幸氏に聞いた。 ―― ご専門の「科学技術社会論」とは、どのような学問なのでしょうか? 平川 科学技術自体は理系に分類されるものですが、科学技術と社会との関わりについては、人文・社会科学系の議論が必要になります。新しい科学技術はどのように生み出され、社会のなかで使われるのか、その結果、社会にどのような影響がもたらされるのか。

    「科学だけでは答えを出せない問題」に、普通の人はどうすればいい?:日経ビジネスオンライン
    njamota
    njamota 2011/05/20
    平川氏のインタビュー記事。
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