いよいよこのコラムも、今回が最後です。 速習法には、「3つの読み方」があり、「本を読む目的を明らかにして、その目的に合った読み方をする」のがポイントです。 前回までのコラムで、「スキミング・リーディング(概要の把握)」と、「ターゲット・リーディング(詳細の把握)」についてご紹介しました。 今回ご説明するのは、3つ目の読み方、「トレーシング・リーディング(通読)」です。 トレーシング・リーディング(通読)とは、始めから終わりまで読み通すことをいいます。 そもそもトレーシング・リーディングは、どのような場合に適しているのでしょうか? ひとつは、小説を読むときです。 小説のように、「ストーリー性の強い本」や「時系列の経過を知る必要がある本」を飛ばし読みしても、楽しめませんよね。小説は、きちんと文脈を追っていくから楽しめるわけです。 またトレーシング・リーディングは、スキミング・リーディング