「支持政党なし」。そんな名前の政党が参院選比例区で、64万を超す票を獲得した。誤解を与えそうな党名はアリなのか? 「もう一押し足りなかったが、党名や狙いは知ってもらえたと思う」。投開票日翌日の11日。「支持政党なし」の佐野秀光代表(45)は都内の事務所で、初の議席に届かなかった悔しさをにじませつつも、「次の国政選挙にも挑戦する」と力を込めた。64万7071票(得票率1・2%)を獲得し、現職がいた新党改革の約58万票を上回った。「与党でも野党でもない、真の第三極で新風を巻き起こしたい」と話した。 いったいどんな政党なのか。 佐野氏は自民党学生部出身で情報通信会社の社長。2009年以降、「新党本質」「安楽死党」の党名で国政に3度挑戦。13年に政治団体「支持政党なし」を設立し、14年衆院選の比例区(北海道ブロック)で10万4854票を獲得した。後援会はなく、メンバーは支持者ら10人だけだ。 参院