[ワシントン 2日 ロイター] - 世界では現在、安全保障をめぐる新たな危機がほぼ1カ月おきに起きている。南シナ海、アフガニスタン、リビア、マリ、シリアでは不穏な動きが継続。ロシアはクリミアを併合し、ナイジェリアでは過激派ボコ・ハラムによる多数の少女誘拐事件が起きた。 7月2日、過去10年以上にわたって戦争を行っている米国には、疲れの色がにじみ始めていると懸念する声も出ている。 写真はルーマニアで演習に参加する米軍兵士。5月撮影(2014年 ロイター/Bogdan Cristel) そして今、米国とその同盟国は、イラクでの軍事行動の可能性を再び考えざるを得ない状況に直面している。 昨年は米国の国防予算が大幅に削減される一方で、2001年9月11日の米同時多発攻撃以降、米軍が最も行動を求められた年の1つとなった。過去10年以上にわたって戦争を行っている米国には、疲れの色がにじみ始めていると懸